るろうに剣心 最終章に向けて OVA版と原作漫画版の違い

るろうに剣心最終章が来年2020年に公開されることになりました。この作品では原作漫画の人誅編と剣心の過去である追憶編が描かれます。

ここでは実写映画版がどのような結末になるかを、漫画版とOVA版の違いから予想しようと思います。

まず原作漫画版では縁に薫の死を偽装され一度は廃人と化した剣心が、きちんと立ち上がり弱きものを助ける人生を歩み続ける形で終えました。

ところがOVA版の星霜編では、その後剣心が病に侵され、その病がうつった薫とともに死んでしまうという形で終えてしまいます。

 

このOVA版の結末はファンの中でも賛否両論がありますが、私はOVA版のほうがるろうに剣心らしい終わり方をしたと思います。なぜかというと剣心は幕末の際に人斬りとして大量に人を殺したことを悔いているからです。

この大量に人を殺めたことは、戦争状況で人を殺したこととあまり変わらず、剣心は罪に思わないどころか拙者が人斬りをしたから幕末の動乱が早く終わり結果的に犠牲者が減ったと開き直ることもできました。しかし剣心は悔いています。大量に人を殺してしまったことを悔いている場合、そうそう簡単に救われないはずです。ですので傷つきぼろぼろになりながらも最後まで人のために生きようとし、どうしようもない状況になって最後に愛する者の膝の上で息を引き取る星霜編はある意味良い終わり方だと思います。

漫画版は剣心は死なず、おそらく幸せに人生を全うしたんだなと思いますが、この終わり方がおかしいかといえば私は思いません。この終わり方は少年漫画らしさを追求した結果だと思います。そして視聴者層が漫画よりも年配であろうOVA版はややダークな終わり方になったんだろうと思います。

では実写版はどうなるのかというと、漫画版同様に少年漫画らしさ、万人向けを意識したハッピーエンドで終わると思います。